~ プロローグ ~





いいでしょう、私が解説いたしましょう。
体重計は体組成計へと進化!

「体組成計?」何やら聞き慣れない言葉だと思っているかも知れませんが、「体脂肪、内臓脂肪、基礎代謝量、筋肉量など、体の組成に関する諸数値を測る装置の総称」のことです。
※以降は体脂肪計や体組成計を総称して呼び慣れている「体重計」と呼びます。
つまり体重を測るだけの代物ではなく、脂肪の量や筋肉の量などがわかる体内スキャナーのようなものです。
体重計がダイエットに必要なアイテムだと「肥満とデブでは何が違う?」でも紹介しましたが、毎日自分の変化を測定することが大切なことと、またそれを記録するということは重要で、ダイエット教室やプログラムでも必ず指導されています。
ダイエットを始めるにあたって、その効果測定を知るすべがないとやる気も続かないし、効果だって感じることができません。
一日二日で何キロも痩せることなんて出来ないのですから。
ダイエットに必要な測定項目

家電店やネットを覗いてみると多くの体重計が販売されており、値段も安いものは1,000円から、高いものだと1万5千円まで販売されていますが、それらの値段は主に測定機能や通信機能などで変わってきます。
高価なものであれば現存するほとんどの機能が盛り込まれており、ほぼ失敗はありませんが、機能が多すぎて使い切れない方がほとんどでしょう。
その前に、もしあなたが肥満に悩んでいてこの記事をお読みでしたら、もちろん持ってますよね?「体重計(体組成計)」
もし、購入が目的で本記事を訪問してくれているのであれば、ダイエットに必要な測定項目や機能をご紹介しながら体重計の選択のお手伝いをさせて頂けたら幸いです。
最低限は必要な測定項目 ★★★★
- BMI
- 体脂肪率
- 内蔵脂肪
- 基礎代謝
体重が測れるのはもちろんのこと、肥満の度合いや脂肪の数値を測定することで現状を知り、改善を図るための重要な項目ですから、それぞれをもう少し詳しく解説していきます。
BMIとは?
BMIとは身長に見合った体重かどうかを判定する数値です。意外と簡単に計算することが可能です。
BMI(Body Mass Index)=体重(㎏)÷身長²(ⅿ)
体脂肪率とは?
体脂肪率とは、体重に占める脂肪重量の割合で、成人男性で25%、女性で30%を超えると肥満と定義されます。
内臓脂肪とは?
体脂肪のうち、内臓の周囲についた脂肪のことで、いわゆるメタボリックシンドロームの要因となり、数値が高いと高血圧や高脂血症になる確率が高まります。

筋肉量や基礎代謝はダイエットの効率と関係する数値で痩せやすい体づくりのキーワードです。
筋肉量とは?
その名の通り、筋肉について計測する機能で体重に占める筋肉の割合を測定します。筋肉量は基礎代謝と関係するため、多い方がダイエットに有利です。
基礎代謝とは?
基礎代謝とは安静にしている時でも消費される必要最低限のエネルギー消費を指し、じっとしていても呼吸をするために心臓を動かしたり、その他の内臓も動いてエネルギーを消費しています。
寒いとき、暑いときは体温調節するために、意識せずともエネルギーを消費しています。
基礎代謝量は加齢と共に低下していきますが、筋肉量の減少が主な原因と考えられています。
あるとうれしい測定項目 ★
なくても支障はありませんが、モチベーションアップのためにあるとうれしいのが体年齢の表示です。
体年齢
基礎代謝のデータをもとに算出する体の年齢で、身長と体重がまったく同じ人でも体脂肪率や筋肉量のデータから判定されるため、体年齢は異なってきます。楽しみながらダイエットするにはうれしい機能です。
体重計を購入する前に知っておきたい機能
体重計のデザインや色も最近ではオシャレになり、見た目で好みがわかれるでしょう。
ただ、見た目だけでなく、どんなことが測定できるのか、どんな機能があるかを事前に知っておかないと購入した後で後悔します。
家電店で並んでいる同一メーカー製品で、デザインはほぼ同じでも型番(モデル)で価格が全然違うのは備わっている機能に差があるからです。
安易に値段に飛びつかないよう気を付けましょう。
これは外せない機能 ★★★★
- ユーザー登録機能
- 自動識別機能
- 自動測定開始機能
ユーザー登録機能
測定する人の生年月日、性別、身長、体重をあらかじめ登録することで、次回からの入力を省けるほか、複数名それぞれの体重やBMIなどの情報を個別に確認することができ、4~5名まで登録できるタイプがほとんどです。
自動識別機能
体重計のスイッチを押して体重計に乗ると、事前にユーザー登録した人を自動で認識し、乗った人の情報を計算・表示してくれます。(ユーザー登録と自動識別はセットで付随されている機能です)
自動測定開始機能

体重計に乗ると電源が入り、自動測定が開始されるというとても便利な機能で、タニタの「乗るピタ機能」や、パナソニックの「のるだけID」がそれにあたります。
つまり測定開始にあたり、電源ボタンを押さないでよいわけです。この機能は使ってみてはじめて良さを実感する優れた機能で、自動測定開始機能があるかないかで測定が習慣づくかどうかにも左右されるほどに重要な機能と断言します。
この機能がないタイプは事前にユーザー登録していても、電源オンやスタートのボタンを押さないといけず、測定開始時はかがまなければいけませんが、それがなくなることでストレスが一気に解消されます。
入門モデルには自動識別機能が付いていても自動測定開始機能がついていないタイプがあり、間違えやすいので気を付けてください。(私もこれで失敗した経験があります)
たかがボタンひとつ押すか押さないかに思えますが、過去の経験からこの差は想像以上に大きいので絶対に外してほしくない機能です。
あると便利な今どき機能 ★★★
スマホがこれだけ浸透した世の中になると便利な機能が開発されました。
スマホのアプリと連携して、データの記録や管理ができるモデルが各メーカーより発売されています。
通信機能
スマホとの接続はワイヤレスで行いますが、通信方式はWi-Fi対応、Bluetooth対応、おサイフケータイ対応、NFC対応などに分かれており、使っているスマホの機種で対応している通信方式を選ぶ必要があります。
下記はオムロンに対応した「オムロンコネクト」のアプリ画面ですが、直に体重計に表示される画面より格段に見やすく、また管理しやすいのでスマホを活用している方は是非検討してほしい機能です。(メーカーやアプリの種類によって管理画面は異なります)

間違いがない3大メーカー

冒頭で家電店などでは値段もピンからキリまであると申し上げましたが、値段が安くても得体のしれないメーカーの製品より、一定の評価や評判のあるメーカーの製品を選ぶと安心感がありますね。
次のメーカーは誰もが知る一流メーカーですから購入している方も多く、評価や評判はネットなどでも知ることができます。
- タニタ(TANITA)
- オムロン(OMRON)
- パナソニック(Panasonic)
タニタは世界で初めて家庭用の体重計として、「乗るだけで計測できる」体脂肪計を開発したメーカーです。最近では「タニタ食堂」が有名でヘルシーなイメージが強く、体脂肪計・体重計で業界をリードし続けています。
体温計「けんおんくん」が有名なヘルスケア製品を手掛けるメーカーです。高性能ながらお値段はお手頃な製品のラインナップが評判です。
パナソニックと言えば美容家電に力を入れているメーカーです。日本の家電メーカートップクラスの技術力で他のメーカーにはないユニークな機能が魅力です。
失敗しない体重計(体組成計)

ひとえに体重計といえど、重量を測定するだけの機器でないことは理解いただけたと思います。
しかしながら、測定項目や機能が多岐にわたっていることから、どれを購入するか迷ってしまい、最終的には見た目と価格で決めてしまう方がほとんどですが、今回この記事を読んでくれているあなたには間違いを犯してほしくありません。
体重計は時々の健康チェックが目的であれば2,000円~3,000円のモデルで十分です。
ただ、この記事をここまで読んで頂いたということはダイエットを目的にされていらっしゃると思いますので、具体的にどの体重計を選ぶべきかをアドバイスしたいと思います。
本気でダイエットを始める方へ選んでほしい体重計
選定の基準はダイエットに必要な情報が測定できること、楽しみながら継続できることです。
OMRON HBF-227T カラダスキャン おすすめ度★★★★
乗るだけで測定を開始する「自動認識機能」でスタートボタンを押す必要がなく、さらに、iPhoneとandroid対応スマホアプリ「オムロン コネクト」で測定データをスマホで管理できます。

その他の主な機能
- 体重測定
- 体脂肪率測定
- BMI
- 内臓脂肪レベル
- 基礎代謝量
- 骨格筋率(筋肉量)
- 体年齢
- ユーザー登録4名
Panasonic 体組成バランス計 EW-FA43 おすすめ度★★★
パナソニックならではの、「減量目標設定」や「ごほうびキラキラ」など楽しさにも配慮したモデルです。
最低限必要な自動測定開始機能「のるだけID」とandroidスマホ対応の「体組成・活動量記録アプリ ダイエットメモ」にも対応しています。
但し、通信方式はおサイフケータイ®FeliCa、NFC対応でiPhoneは7以降しか対応していませんので注意が必要です。

その他の主な機能
- 体重測定
- 体脂肪率測定
- BMI
- 内臓脂肪レベル
- 皮下脂肪率
- 基礎代謝量
- 筋肉レベル
- 骨レベル
- 体年齢
- ユーザー登録4名
TANITA 体組成計BC-810 おすすめ度★★
大きな液晶画面で測定結果をグラフ表示とイラストや応援コメントなどでわかりやすく表示してくれます。
通信機能は非対応ですが、スマホの活用は苦手という方にはぴったりです。自動認識「のるピタ」機能もあります。


その他の主な機能
- 体重測定
- 体脂肪率測定
- BMI
- 内臓脂肪レベル
- 基礎代謝量
- 筋肉量
- 体年齢
- 推定骨量
- ユーザー登録4名
まとめ:失敗しない体重計の選び方!

値段で判断すれば3,000円もあればそこそこ高機能なモデルが、デザインや機能を妥協したくなければ1万円~15,000円くらいで最先端の機能何でも入りが手に入ります。
しかし、素人が活用できる測定項目と必要最低限で便利な機能を備えており、スマホと連携できるモデルは楽しみながら測定を続けられ、8,000円前後で購入できます。
メーカーはタニタかオムロンを選べば間違いなしです。

~ エピローグ ~


ところで、きみココの店員だっけ?
以上、失敗しない体重計の選び方をご紹介しました。予算とあなたのライフスタイルに合わせて選択ください。
ちなみに管理人の私も毎日体重計に乗ることを意識してダイエット後の3年間、リバウンドはほぼありません。
良いダイエット生活を~。
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