~ プロローグ ~



肥満には定義があるがデブには定義がない?

一般的に肥満は正常な状態に比べて体重が多い状況や、体脂肪が蓄積した状況をいい、見た目で判断するのではなく、きちっと数値で判断される。
良く聞く「BMI」や「体脂肪率」がそれである。
最近の体重計にはどちらも表示されるから、一度や二度は見たことがあるだろう。ただ、体重計は数値は教えてくれても「あなたは肥満です」とは教えてくれない。
一方、デブとは何かと解説しなくてもおおよそ想像できるが、肥満体型やそのような体型を指す俗語であるから明確な基準はないし、人それぞれの価値観で判断される。自分はデブではないだろうと思っていても見た人によればデブと位置づけられているかもしれない。なんて迷惑な言葉なんだ。
体重計でBMIと体脂肪率を確認しよう

BMIとはBody Mass Indexの略で、身長と体重のバランス、肥満や痩せを示す目安となるものです。
その計算式は以下のようになります。
BMI=体重(kg)÷身長²(m)
例-私は身長164cmで55kgですから、BMI=55kg÷(1.64m×1.64m=2.68)=20.5
BMIは20.5となるわけです。
はたしてこの数値からどう判断するか?それは、下記の日本肥満学会の基準表でわかります。
状態 | 指標 |
---|---|
低体重(やせ型) | 18.5未満 |
普通体重 | 18.5以上、25未満 |
肥満(1度) | 25以上、30未満 |
肥満(2度) | 30以上、35未満 |
肥満(3度) | 35以上、40未満 |
肥満(4度) | 40以上 |
私も計測する前は痩せのイケてる人だと自負してましたが、悲しいことにどこにでもいるまぁまぁ普通のおっさんであることが判明。
体脂肪率とは全体重に占める脂肪の比率をいうが、BMIのような単純な計算式では導くのは難しく、正確な数値は専門の施設で測定するか、測定機能付きの体重計だと概ねわかります。
では体重計が測定してくれた数値をどう判断するかですが、以下のようになります。
体脂肪率 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
~10% | 痩せ・筋肉質 | - |
10~20% | 痩せ型 | 痩せ・筋肉質 |
20~30% | 標準 | 痩せ型 |
30~40% | 肥満 | 標準 |
40~50% | 高度な肥満 | 肥満 |
50%~ | 高度な肥満 | 高度な肥満 |
BMIと体脂肪率は違うもの
BMIと体脂肪率を混同される方がいらっしゃいますが、まったく違うものですから、それぞれを正しく認識しておきましょう。
例をあげると筋肉質な人はBMIが高くなりがちです。筋肉は脂肪より重いからです。だからといって肥満ではありません。また、体脂肪率は男性と女性では数値の評価が全く違います。
男性は本来は筋肉質であるし、女性はもともと脂肪が多いからです。BMIと体脂肪率の両方を測定することで、正確な自分の体の状態を判断することができるのです。
ただ、BMIも体脂肪率も素早く正確に知るには、どちらも表示される今どきの体重計はやっぱり必需品です。保健室にあるような針式の体重計では体重しか知ることができません。
まずは自分の状態を知ることから始めよう。
さて、肥満やデブを判断する為に今更体重計に乗って冷静に数値を確認せずとも、もうすでに鏡に映った姿が物語っているわけだが、実は冷静に自分を知ることはダイエットの基本であるのをご存じだろうか。
もしあなたが太っていることを気にかけているなら、体重計は毎日乗ってますか?
たぶん乗ってないでしょう。

今の太った状態は1日2日で作られたものではありません。1日1日の積み重ねの集大成なのです。毎日体重計にのって体重、BMI、体脂肪率の変化を確認することは極めて重要で、わずかな変化を自分で把握することにより、少なくとも食事量を意識することができるでしょう。
「あっ、昨日は食べすぎたな・・・」「やばいおやつは止めておこう」と思うことができれば、ダイエットへの道が開けます。
3,000円で買えるのに何で体重計を持っていないの?

意外なことに、肥満体形な方ほど家に体重計がないと耳にします。そもそも体重計に乗る習慣がないからこそ、脂肪をため込んできたのかもしれません。実は痩せている人ほど、こまめに体重計に乗っています。
恐らくですが体重計に対する認識が異なっているはずです。
太っている人にとっては体重計は「ヤバいかな・・・」と思ったときに確認するもの、健康的に痩せている人にとっては、自分の体調管理の一環で毎日確認するものです。
私は40代を過ぎてから63キロの体重から8キロのダイエットに成功し、3年近くたった今でも55キロをほぼキープしています。リバウンドもありませんし、特にハードなダイエットも定期的な運動もしていません。
やっていることは毎朝体重計に乗ること、ただそれだけです。
古いタイプなら買い換えるべき
もし、体重計を持っていない方、持ってはいるがかなり古いタイプの体重計ならば絶対購入するべきです。体重はもちろん、BMI、体脂肪率、内臓脂肪レベル、体年齢など多機能でありながら、価格は3千円程度で買えるものもあります。かなり高性能なタイプでも1万円以内で購入できます。
ちなみに価格.comで人気上位は、ご存じ「タニタ」と「オムロン」、「パナソニック」です。

![]() | 価格:3,585円 |

数ある機能の中で一番と言ってもいいほど重要な機能があります。 それは、本機種にも搭載されている「乗るピタ機能」。
これは何かというと乗るだけで測定ができるという機能なんですが、「当たり前じゃないか!」と思われるかもしれませんが、実はひと昔前までは少々お高めな機種にしかついていなかった機能です。
実際に我が家の体重計はこの機能がないが故に、体重計に乗っかる前に「ON」ボタンを押さないといけません。測り終えたら「OFF」ボタンをやはり押さないといけませんが、この「乗るピタ機能」がついているとその手間がなく体重計に乗るだけで自動で測定が始まりますし、体重計から降りると自動で電源が切れます。
毎日の測定となるとこの機能があるかないかはとても大きいです。この機能が最低限あることを確認し、本気でダイエットを始めたいなら体重計は今すぐ購入してください!
まとめ

- 肥満はBMI25以上の人、または体脂肪率30%以上の男性、体脂肪率40%以上の女性。
- デブは人それぞれの価値観。
- まずは体重計に乗ってみよう。
~ エピローグ ~



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